宗一郎日記(12) by Naoko
Diary Top
<< 前へ | 次へ >>
2003/04/22 Burkina Faso(1) -- Bobo-Dioulasso
マリのドゴンの村を最後に、優子さん&ケンちゃん達2人と3度目のサヨナラをしました。
2人は陸路で南アを目指しているため、カメルーンが雨季(ドロドロらしい)に入る前に
先を急ぎたいとのことで、ドゴンの村から直接、ブルキナファソの首都ワガドゥグ
を目指して去っていったのでした。。。もちろんワイルドな2人のことですから、
未補走路を経由して、です。2人とは、合計1ヶ月以上も一緒にアフリカを旅した事に
なります。よく考えたら、かなりスゴイことかも!旅慣れた二人には、いろんな旅のヒント
を教えてもらいました。今それがすごく役に立っています。感謝!
さて、「ダートは走らない」がポリシーの私達は、ブルキナファソへの唯一の補走路
であるSan経由の道を3日がかりで引き返し(ある意味すごい)、そこから改めて
ブルキナに入国したのでした。出入国/税関、共に紳士的で、全く問題なし。
ブルキナに入った最初の感想は、「あ、マリより経済的に豊かかも。。。」
小さなことですが、建物のペンキがはみ出してないとか、床に奇麗にタイルが
貼ってあるとか、そんな細かい事が意外と正確にその国を物語ってくれるのです。
ブルキナに入ると急にサバンナの緑が豊かになり、わずかに湿度があがったように
感じました。相変わらずの暑さですが、マリの焼けるような暑さに比べると幾分和らいだ
様子です。「ああ、本当に緑もマリより豊かなんだなぁ」。。。なんとなくホッと一息
つけそうな雰囲気で、期待も膨らみます。
まず、Bobo-Dioulasso(ボボ・デュラッソ)という、聞くからにスパルタンな名前の町
ですが、ここはブルキナ第二の大都市。オドロキな事に、町の北30キロ地点には
広大な「稲作地帯」が広がっています。田んぼ、田んぼ、田んぼです!!! 田んぼなんか
日本で見て以来だったので懐かしかったこと!貴重な井戸水を大事に使っていたマリ
からほんの数百キロ南に来ただけで、こんなに水事情が違うものかと驚きました。
自走旅行者に人気のCasa Africaという宿でのんびりキャンプさせてもらい、好きなだけ
蛇口から流水が使える幸せをかみしめる毎日。。。近所にはスーパーもあり、巨大な市場
もあって、何でも手に入ります。緑が多く、のんびりした雰囲気のボボ・デュラッソは、
まさにリフレッシュするのに最適な街です。

2003/04/22 Burkina Faso(2) -- Banfora (Cascade)
ボボ・デュラッソから南85キロのBanfora(バンフォラ)という街に、有名な「Cascade
-- 段々滝」があるというので、日帰りで行ってきました。着くなり入場料、駐車代と
請求されるのですが、実際行ってみてかなりGOOD!まず、第一の滝は巨大な
断崖の上から見下ろす事ができ、はるか彼方に緑豊かな地平線。なかなかの絶景です。
そこからさらに上流にさかのぼって行くと、川がいくつもの段々滝になって流れて
いるのが次々に見えます。最後に大規模なカスケードとなり、そこの滝壷では
思う存分、水浴びを楽しむことができました!まる一日、滝のそばでの~んびり。
とにかくブルキナに入ってから、水がある事が嬉しかったです。
日本では実感しにくい事ですが、アメリカにしろアフリカにしろ、水があり余っている
国など、この世界には殆どないという事なのですね。マリでは、村全体の命を
たったひとつの井戸に委ねている地域も少なくないそうです。(その井戸が枯れて
しまったために、多くの死者が出ることも珍しくないのだとか。。。)

2003/04/22 Burkina Faso(3) -- Ouagadougou
Ouagadougou(ワガドゥグ)という、これまたユニークな名前の街こそがブルキナ
の首都です。正直、かなり豊かな街で、電化製品の品揃えなどダカールを
超えているな、という位のすごさ。街ゆく人々の身なりも洗練されてきて、
(学校教育も行き届いているのでしょうか)日常的にフランス語が話されている
ような所です。(アフリカには多くの民族語があり、植民地時代の不自然な国境分割
の結果、同じ国の国民同士でも言葉が通じないという事態が発生している為、
フランス語などが共通語として使われています。)
ワガドゥグでは、日本人旅行者との新しい出逢いがありました。カトリック系の宿に
泊まったのですが、そこで、ドゴンの村で会った大学生のゆうじさんとビックリの再会!
ブルキナで農業支援をしているNGOと合流するため、初めての海外旅行で
西アフリカにやってきたというガッツある青年です。なんと彼はわずかな滞在の間に
3回もマラリアを発症したそうで、相当つらかったでしょうが、持ち前の若さで
少しずつ回復中、といった様子でした。
もう一人は、若き鍼灸師であり医大生でもある森川さん。日本では、学業のかたわら、
路上生活者(ホームレスの人々)を支援するボランティア団体にて医療チームで活躍中です。
阪神大震災の時もボランティアに駆けつけたというから、まさに「優しさと実行力」の人。
ちなみに西アフリカ旅行は2度目だそうです。他にも中国やインドをはじめ、旅行経験も
かなり豊富。実は彼とは、その後何度もガーナで再会することになるのですが、
ワガドゥグではそんな事お互いに知る由もなく、日本で再び会うことを約束して、
別れを惜しんだのでした。。。

|