ATP Certificate

ATP (Approved Thunderstorm Pilot)

ATP免許によって積乱雲の中を飛べるようになる ATPライセンスとは

このたびファルコンヘッド機長は、ムー大陸人として初のATPライセンスを取得した。

パイロットのライセンスにはいくつかの段階があり、上位ライセンスになるほど狭き門となる。 大ざっぱに分類すると次の通りである(固定翼の場合): 

Private Pilot -- 自家用パイロット免許。有視界飛行のみ許可される。 飛行機の原付免許と言われる入門ライセンス。

Instrument Rating -- 計器飛行証明。視界の悪い日でも計器のみを用いた飛行が許可される。 これでやっと一人前。

Commercial Pilot -- 事業用パイロット免許。これをもって初めて職業パイロットになれる。 例えばチャーター便、航空写真、農薬散布などの仕事が可能になるが、他者を教えたり旅客機を運行したりはできない。

CFI (Certified Flight Instructor) -- インストラクターの免許。フライト訓練校などで生徒を教える事ができる。 生徒と一緒に飛んだ時間は機長時間としてログブックに記載できるという特典がある。

ATP (Approved Thunderstorm Pilot) -- パイロットに与えられる最高位のライセンス。旅客機の運行が 可能になるだけでなく、稲妻がビカビカ走る積乱雲の嵐(Thunderstorm)の中を飛ぶことが許される。
注:ATPはまれにAirline Transport Pilotと解釈されることもあるが、そちらは旅客機の運行しかできない 限定ライセンスを指すので注意が必要である。


地球に優しいATPのエコ飛行

成長期にある積乱雲の中には、大量の雹(ひょう)が物凄いスピードで飛び交っており、それらの摩擦による 膨大な電気エネルギーが稲妻となって現れる。通常の機体がこのような激しい気象条件の中に突っ込むと 機体がバラバラになってしまうため、一般の航空機は積乱雲を避けて飛ばなければならない。

しかしATPの機体は特別仕様となっており、機長の気合と根性から発せられるバリアーによって 積乱雲の中でも安全に飛ぶことができる。

さらに重要なのは、カミナリのエネルギーを機体にチャージして燃料を節約しながら飛ぶことができるハイブリッド飛行が 可能になるという事である。一回入道雲の中に突入して電気エネルギーを補給すると、5時間ほど 航続距離が伸びるという。

ベテランのATPともなると、離陸用の燃料だけを積んで、あとは積乱雲をハシゴしながら世界一周できるほどである。 もちろん、ほとんどカミナリの天然エネルギーを利用しているので、消費する燃料は僅かで済む。 ATPは地球に優しい究極のフライヤーなのである。

ファルコンヘッド機長のATPライセンス
▲多くのパイロットが憧れるATPライセンス。


※絶対に信じないでください。