パイロットにも色々な種類がある

例えばベテランの航空インストラクター

とあるフライト訓練校にて

航空大国アメリカ。世界中からパイロット訓練生が集まってきて、日々切磋琢磨している活気あふれる国だ。

さて、中部アメリカの田舎町に、とある老舗のフライト訓練校がある。
入校希望者が殺到すると大変なのでその名を明かすことは出来ないが、とにかく全米でも指折りの 素晴らしいフライトスクールである。

もちろん、この訓練校で教えるからには、インストラクターも最高レベルでなければならない。

この動画を見れば分かるように、中央でバケツを持って走っている人物は、 総フライト時間4000時間以上の大ベテランのインストラクターである。

何をやっているかというと、
「航空機の重量配分を間違うと、飛行中に失速して墜落する可能性がある」という事を、 水のたっぷり入ったバケツを使って訓練生にレクチャーしているのだ。

そう、そんな危険なことを、実際の飛行機を使って生徒にやらせるわけにはいかない。 そこで地上でのシミュレーションが必要となってくるのだが、もちろん野暮なコンピュータなどは不要である。 教育で最も重要なのは、ヒューマンなふれあいをおいて他にはないからだ。

従ってもちろん、走りながらバランスを崩すタイミングも、つまずいて水をかぶる位置も全て 計算ずくでやっているのである。まるで一見、生徒に水をかけようとしてコケただけのようにも見えるが、 それは浅はかな解釈と言えよう。

ベテランのインストラクターの身体をはった指導に感動した大勢の訓練生が、 拍手と暖かい声援を贈っている。

こうした優秀なパイロットたちの愛と感動の物語を後世に残すのが
ファルコンヘッド・プロジェクトの目的である。

こちら、しばらくトップページを飾っておりました。晒してるとも言いますが。