2002/11/6 Spain Barcelona
更新が遅くなりましたが、私たちは予定通り10月28日にマドリッドまで飛び、その日のうちにPuente Aereoというシャトル飛行機に乗ってバルセロナに到着しました。スペインは意外にも都市の治安がイマイチで、強盗や詐欺の被害にあったという旅行者の手記が宿(アリラン民宿)においてありました。でも、手口はほぼ共通しているので、注意していればそんなに恐い街ではありません。それよりバルセロナはガウディ建築をはじめ、見所たっぷりの観光地。気候はおだやか、町並みは美しく、人々がみんなオシャレに見えてしまう。。。

さて最大の目的だったバイクの受け取りですが、スペイン日新の方々に大変お世話になり、何とか無事に通関できました。(JAFのカルネはスペインでは使えないので、一時輸入扱いとなりました。無税ですが、移送や通関などの手数料が2人分トータルで700ユーロくらいかかりました。)

ところが、次の問題はEU共通の自賠責であるGreenCard(CarteVerde)。EU共通だから簡単に加入できると思っていたのに、バルセロナでは誰に聞いても「外国人は無理」と言われるばかりで、かなり焦りました。マドリッドではRACEという団体に聞けばSEREAという保険事務所を教えてくれて、簡単に取得できるのに。。。。。一方のバルセロナRACEに行ったら門前払いでオーマイガッ。結局、英語もほとんど通じないし、警察やら日本領事館(!)やら、あちこちたらい回しにされて、やっと教えてもらった保険事務所がCEIBE(c/Marina 338, 1F Room1, 08025 Barcelona, Tel.93-347-0555)という所。Sagrada Familia駅のすぐ近くでした。

ここで、カルネの裏のバイク国際登録証、パスポート、そしてホテルの住所を言ったら、あっけなくGreenCardを発行してもらえました。ただし30日分で、一人43ユーロ程度かかります。もしバルセロナ港へバイクを送ろうと思っている人は、ここまでしないと合法的にバイクに乗れませんので、よかったら参考になさってください。

というわけで、今では無事にバイクも手に入りました。ここまで来るのに随分時間がかかってしまいましたが、アリラン民宿がすごく居心地の良い所で、友達もたくさん出来て本当に楽しかったです。とりあえず明日、バルセロナを出発しようと思っています。ではまた！

2002/11/20 Spain Granada
ただいまスペインの南側、ジブラルタル海峡まであと一歩のグラナダに来ています。バルセロナから約1000キロの道程でした。宗一郎もおはなも、久しぶりのツーリングに張り切ってくれています。でも80ccの心臓では、荷物満載だと時速45キロくらいでしか走れません。そこはさすがヨーロッパ、国道も高速道路も必ず幅の広～い路側帯がついていて、皆が時速120キロで飛ばす横を、原付や自転車がトコトコ安全に走る事が出来るのには感動しました。

私たちが、1日に進める距離はだいたい150km前後。これで地中海沿いを10日くらいかけてゆっくり南下してきました。海が本当に奇麗で、至る所にリゾート用のキャンプ場があるので泊まる所には困りません(必ずプールとレストランが付いている)。スーパーの食材も美味で安い！キャンプ場に泊まっているのはほとんどがシニア夫婦で、キャンピングカーでヨーロッパ中を旅している人が多いです。退職後の人生を優雅に満喫、といった感じですね。

ところでそんな常夏の地中海を南下してきた私たちは、当然のように南に行けば行くほど暖かくなると信じていたのですが。。。グラナダは本当～に寒いです。マラガのちょっと北にあるこの街、実はSierraNevadaという高い山脈のふもとにあります。でもその分、風景が雄大でどちらを向いても絵になりそう。グラナダは、ヨーロッパとアラブの文化が絶妙に混ざり合った街で、有名なアルハンブラ宮殿(世界遺産)の見事なイスラム装飾を見ると、ただ美しいというだけでなく、入り組んだ歴史の重みを感じます。旅で出会ったグラナダ在住の日本人友達に、普通の観光では絶対に行けないような素晴らしい場所をいくつも案内してもらえたのも嬉しかったです。居心地の良いこの街ですこし休み、モロッコのラマダン(断食)の終わりかけを狙う私達でした。