宗一郎日記(7) by Naoko
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2003/02/02 Mauritania-Senegal (Rosso no kokkyou) まずMauritania Rosso(モーリタニア・ロッソ)ですが、町に着くなり、ガラの 悪い両替屋と保険屋(※1)に取り囲まれ、まっすぐ歩くことすらできません。 なんとか彼らをふりきって、国境のゲートの中に入ると、今度は出国スタンプを 押してくれたポリスが「スタンプを押してやったから何かくれ」と言ってきます。 そして訳の分からない"Commune Tax"なる税金(?)を払わされ(払わないと行かせない とのこと。。。)、そのあとバイクを通関するためカルネ書類を持ってDouane (ドゥアン=税関)に行ったら、役人が書類を書きおわった後、「1台につき1000UGM ($4)よこせ」と言ってきましたが、これは明らかにワイロ目的だったので、 「なんでカルネ通関にお金が要るんですか?私のポケットにはこれしかありませんよ!」 と言ってお金の代わりにトイレットペーパーの芯を渡したら、向こうもあきれたらしく 黙って行かせてくれました。やれやれ。。。
ちなみにモーリタニア・ロッソとセネガル・ロッソの間には、幅たった300m程の
セネガル川が流れているだけです。この川が国境なので、国境越えには船を使います。
この船ですがいつの間にかバイク1台2000UGM($8)に値上がりしていて、なんと
国境で一文無しになってしまいました!まぁ、出国するからいいですけど。。。
セネガルに着いたら冷たい水を買ってガブ飲みするぞ~~!と期待して船に乗り、
やっと対岸のセネガル・ロッソに着いたら、今度は怪しい代書屋に取り囲まれ、イミグレ
(入国)の手続きをしてやるからパスポート、運転免許、カルネ書類をよこせと言って、
なかなか船から降ろしてくれません。まぁ、ちょっと手数料を払えば済むことだろう
と思って、つい書類を一式渡してしまったのですが、これが大間違いでした! 外で「うええええん」と泣いていたら、町の人が集まってきて、イミグレ&車両保険 に必要なお金は、多くても40ユーロ以下だと教えてくれました。そして、一緒にポリス に行ってヤクザを訴えてこよう、と近くの警察に連れていってくれたのです。 警察に行くと聞くなり、ヤクザどもは真っ青になり、あわてて警察まで追いかけて 来ました。(警察の中には小さな牢屋があって、中には捕まった連中が ぎゅうぎゅう詰めに入っていました)ヤクザはポリスの目の前で「俺達は最初から 40ユーロしか請求してない」といきなりコロっと態度を変え、結局、手数料込みで 30000CFA($55)という事に落ち着きました。 それにしても、セネガル・ロッソのチンピラは本当に強気ですね! 恐らく、多くの旅慣れないヨーロッパ人旅行者が、言われるままに大金を 払ってきたのでしょう。 もとはといえば、そんな連中に大事なパスポート一式を渡してしまったのが 間違いだったのですが。。。モーリタニア・ロッソが「最悪」なら、セネガル・ロッソ は「極悪」といったところでしょうか。
実は、旅慣れたヨーロッパ人旅行者は、ロッソがやばい事を知っているので、80km西の
Diama(ジャマ)にある橋の国境越えるのが普通です。(ジャマの橋は新しく出来た国境
で、最新のミシュラン・マップにしか載っていませんが、地元では有名です)ポリスや
役人が腐っているのはジャマもロッソも一緒ですが、少なくともジャマにはヤクザは
いません。 ※1= バイクや車の旅行者は、車両保険に加入しないとモーリタニアやセネガルで ワイロ目的のポリスに捕まった時、すごく面倒なことになります。
2003/02/02 Senegal(1) St.Louis
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