宗一郎日記(21) by Naoko
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2003/10 Malawi -- JICA friends (Lilongwe, Mua) 首都リロングウェの路上で偶然出会ったカズエさんは、元JICAの 青年海外協力隊員。任期が過ぎた後も、マラウィが大好きで ずっと住んでいるのだそうです。もちろん地元のチェワ語は完璧! 言葉の不自由なく、マラウィ人と普通に友達づきあいができる彼女を どんなに羨ましく思ったかわかりません。 そのカズエさんが、毎週、孤児院へボランティアをしにいっている と聞き、ずうずうしくも同行させてもらった私たちでした。 この孤児院、なんとマザーテレサ系列だとか。 子供たちの無邪気さと元気さはアフリカ共通でした!カズエさん が「遊ぼう!」と言うと、わあーっと私たちの回りに集まってきて おんぶ、だっこ、かけっこ、すべり台。。。と次から次へと 遊びを繰り出してきます。この孤児院はルサカのカシシ孤児院 (ザンビアの日記を参照)と違って、資金繰りが苦しいらしく、 子供たちの服は古くてほとんど全員が栄養失調ぎみでしたが、 なんのなんの、元気いっぱいで笑顔が愛らしいことにちっとも 変りはありませんでした。 次の出会いは、現役の青年海外協力隊員で、マラウィ湖のほとりで 稲作指導を担当している田中耕太郎さんです。実は彼もバイク好き だという事が分かり、それだけでいきなり親近感を覚えてしまう我々 でした。 彼らの担当しているエリアに行ってみてビックリ! 日本からの援助で作られた、立派な灌漑用の用水路ができている ではありませんか!日本ではあって当たり前の用水路ですが、 ここアフリカでは、そんなものはナイのが普通。毎年、雨季になって 川が氾濫するのを待ち、水びたしになった大地に稲作するのが 従来のやり方だったそうです。従って、雨量が少なければ収量も 影響を受けるし、時期はずれの洪水で作物が流されてしまう こともあるわけです。灌漑設備ができた事で、こうしたお天気まかせ の稲作から、安定した収量が選られる稲作へ。。。さぞかし 地元の人も喜んでいるに違いない、と思ったら、それでも現場の 問題は尽きないのだとか。援助にはプラスの面もあるし、 マイナスの面もあって、なかなか一概に語れないものだなぁ、と 思いました。
ところで田中さんの家に泊まらせてもらったのですが、さすがバイク好きの彼、
日本から何冊もバイク雑誌が送られていて、つい貪るように読んで
しまいました。
2003/10-11 Malawi -- Foods we've ate (Cape Maclear) また、ケープマクレアでずっとお世話になった 菜穂子さん(ダイブショップのオーナー夫婦)のお宅では、 Ryuが料理長になって、何度も「日本食パーティ」 をしました。海外生活が長くなると、日本食が恋しくなります。菜穂子さんは 貴重な日本食を惜しみなく提供して下さり、それを使って「くず餅」「いなりずし」 「焼きおにぎり」「炊き込みごはん」「たまご丼」「鳥のから揚げ」「けんちん汁」 。。。などなど、アフリカではちょっと考えられない豊富なメニューを楽しむ ことができたのでした。最高! いやほんと、日本で私たちが当たり前のように食べている 食材の、世界的に見てなんとマイナーなことか!お米はどこにでもあるのですけど、 「だし」とか「みそ」とか「しょうゆ」が根本的に存在しません。 (似たものはありますけど味が全然違うので使えない) うめぼし、納豆、お豆腐、といった食材も、もちろんナシ。野菜でいうと、 トマト、タマネギ、ニンニク、ジャガイモあたりはアフリカ全土で手に入りますが、 にんじん、きゅうり、ほうれん草、キャベツなどは地域によって入手のしやすさ が異なります。だいこん、ながねぎ、なす、ハクサイ、といったあたりは全滅です。 あったとしても値段が高い!これは、これからアフリカで自炊旅行をしよう としている人は知っておいた方が良いかも。 ではアフリカの人は何を食べているのでしょう? 基本食は、トウモロコシの粉を茹でてモチ状にしたもので、地域によって シマとかウガリとか呼ばれています。これに肉入りトマトスープが付くわけです。 安くてお腹いっぱいになるので、ケープマクレアではよく食べました。 ほかにも、フライドポテトとか、魚の煮込みとかいろいろありますけど、 日本人が想像するほどバリエーションは多くありません。でも味はGOODです! (料理のバラエティで言えば、北アフリカのアラブ諸国の方が凄かったなぁ。) ちなみに各地とも、バナナ、マンゴー、パパイヤなど果物に恵まれているので、 フルーツ好きの私としては嬉しい限りでした。ほんと、アフリカの地元食は けっこうイケます。アフリカを訪れる人は是非どんどんトライしてみて下さい。 (2週間以内の短期旅行者にはお勧めできませんが。。。。1ヶ月以上体を 慣らせば、現地食でお腹を壊すこともなくなります。大丈夫!) (Text Written: 2003/12/18 @ Tanzania, Dar es Salaam)
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