はじめに本サイト"Ohana & Soichiro"では、RyuとNaokoのアフリカ旅行に関する情報などを公開していこうとおもっています。 ちなみに「おはな」「宗一郎」というのは、アフリカに連れていく私達のバイク (HONDA XLR80 x 2台) に勝手に命名したものです。 Ryuのバイクは青いタンクの「おはな」、Naokoのは赤いタンクの「宗一郎」。すでに1980年代に絶版車となっている ちょっとマニアックなバイクですが、2002年9月~10月にかけて、スペインのバルセロナ港へ送りました。
「そっこー壊れる」「フレーム折れる」などなど心配事は尽きず、ちょっと冷や汗で涼しい気分ですが、 まあ向こうは暑い国が多いようなので丁度よいかも知れません。万一バイクが壊れて走行不能となった場合は JAFとのお約束ですので、絶対に日本に連れて帰ることになっています。 かわいいこの子達をそんな目には遭わせたくないので、大事にトコトコ走ってゆこうと思う今日このごろです。
RyuとNaokoについては、Shortie's Websites に簡単な紹介があります。また、宗一郎 (&おはな) に施した改良点などは、 XLR80「宗一郎」改良日記 というページに順を追って書いてあります。ご興味のある方はどうぞ! 2002年9月10日 Naoko |
旅行を終えて2004年1月9日、15ヶ月のアフリカ旅行から無事帰国しました。 こうして旅を終えてから上のあいさつ文を見てみると、出発前は先輩たちに だいぶ脅かされて弱気になってたんだなぁ、と我ながら苦笑してしまいます(^^;)。実際のアフリカはどうだったのか?誤解を恐れず短くまとめて言うならば、そこには 「人生を生きる」という、誰でもやっている事に関しての、超基本的な原点が、 今の時代でも色褪せることなくエネルギッシュに渦巻いている、と感じました。 電話が通じないとヤダなぁとか、洗濯機のない世界には暮らせないーとか、 社会保障や生命保険がないのは不安だとか、洗顔後には化粧水と乳液をつけるのが常識とか、 今の私達は、余計な事ばかり心配しすぎという感じがします。アフリカに暮らす人々は もっと違う所を見つめていて、「今日食事が出来て、友達がいて、歌って躍って 楽しく生きていければ、とりあえずお金なんかなくても何とかなるさ。 人生ってそういうものでしょ?えっ、日本では違うの?」。。。てな事を言われて しまいそうです。 日本人から見たら、なんてアバウトで危なっかしい人生なんだ、と思われるかも 知れませんが、彼らはこれで立派に幸せに生きているのです。お金がなくて薬が 買えないから、ちょっと病気したらコロリと死んでしまう。でも、毎日村のどこかで 新しい生命が誕生しています。西アフリカの某国のお葬式では、大勢の人が派手に 歌って躍ってビッグな笑顔で死者を送り出していました。不謹慎?いいえ、生も死も、 祝福されるべき人生の一部と考えるならば、彼らの流儀の方が理想に叶っているのかも。 さてそんな世界を、けっこう駆け足でまわってきました。じっくり見ようと思ったら、 とても1年では足りません。出発前、原付バイクという手段に懸念の声も聞かれましたが、 結果的には80ccの「おはな」と「宗一郎」で大正解だったと思います。 速すぎず、遅すぎず、小さくてカワイイくせに、結構パワフルで頑丈だったこの子たち。 ここまで頑張ってくれて、本当にありがとう。
また、当然ですが、この旅は、大勢の皆さんの協力なしには実現しませんでした。 バイクに関してだと、清水さんが作ってくれた優美なキャリアは 最後までビクともせずに重い荷物(たまに人間も)を運んでくれました。 折り紙付きの頑丈さで、タンデム走行にも大役立ちです!ブラボー! 長距離走行で、私達の「おしり疲労度」を大幅に軽減してくれた、魔法の「野口シート」 も重宝しました。お蔭様で休憩時間に縛られずに自由にロングランができたと思います。 (何しろ灼熱の地では、どこでも休憩という訳にはいきませんものね)。感謝! スゴイのは、中古のXLR80だったのに、マシントラブルが全くといっていい程無かった事! これはデカイ。ひとえに、バイクを整備して下さったストラーダ様のお陰です。 ガーナまでリヤタイヤを送って下さったり、他では頼めない事を快く引き受けて くれました。ナベさん、手塚さん、ありがとう!!
そして朝霧在住の国際ラリーライダー、エッセイスト、農家、タレント。。。と
私達が尊敬してやまない、山村レイコさん。 最後に、いろいろ迷惑や心配をかけた両家の家族のみんな。 お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、両家の家族兄弟が 元気で無事だったお陰で安心して旅ができました。(姫路の 叔父さんは、マリにいる時に亡くなったけれども、アフリカで小さなお葬式を あげました)。クルマや荷物を預かってくれたり、家族間で連絡を取り合ったりしてくれて、 本当に助かりました。そして帰ってきた私達を優しく迎えてくれて、ありがとう。 今後私達のニュースは、Omnipot (https://www.omnipot.jp/)上で 引き続き更新していこうと思っています。これからも、どうぞ宜しく!
2004年2月12日 Naoko |