■ 宗一郎&おはな、長距離キャリア完成!2001〜2002初頭
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●海外ツーリング用キャリア
さて2002年はアフリカ出発の年です。XLR80をめかしこんで遊んでいる場合ではありません(^^;)。
実はXLR80はリヤフレームが弱く、とても海外旅行の装備を積めるようなバイクではないのです。
そんなある日、びんぼっちゃまのXLR80の自作巨大キャリアを拝見して、「おおっ、こんなのがあれば。。。!!」(興奮ぎみ)
そこでストラーダに相談して、バイク加工/パリダカマシン製作で長年実績のある清水工業所を紹介してもらいました。
もちろん設計図も何もありません。「振り分けバッグ用の垂直ステーが欲しいです」「5リッターの燃料缶も積みたいです」
。。。。という抽象的な依頼だったにも関わらず、清水氏は持ち前の職人芸を発揮して、
アイデア満載の、シンプルで頑丈なキャリアを製作して下さいました。どのくらい丈夫?10年選手だそうです。う、嬉しい。
●気になるお値段は?
ズバリ「1台6万円」です。2台だから12万円です。そうです。実はこのキャリア、宗一郎がもう一台買えるくらいお金がかかっています。
もっと安くできるんじゃ。。。と思われた方、ごもっとも。多くの人が、低予算で立派にキャリアを自作している事も知っています。
しかし、一度この清水工業製のオリジナルキャリアを見てしまうと、信頼性と完成度において、「ああ〜やっぱりお願いして良かった!」
と思わずにはいられません。まるで工芸品です。ちびっこ達だけでこのクォリティを自作するだなんて。。。不可能です(^_^;)。貴方もこの完成品を見たら思うことでしょう。これだけの技術・工夫・美しさを備えつつ、この価格は大変リーズナブル!であると。
●清水工業オリジナルのイイトコロ
㈰燃料缶専用のスペース
なんと、5リッターの予備燃料缶がスッポリはまるスペースがあるのです。当初は上に積むつもりでしたが、清水さんの「スッポリ」アイデアで、半分の高さで済むことになりました。ブラボー。海外で燃料缶を調達する事も考えましたが、
やはり日本製は規格があって安心、ということで日本製に決定。たしかに、上に荷物など積んでしまうと、燃料缶の出し入れが
しにくくなる設計ですが、もともと予備タンクになるべく頼らないツーリング (短距離をつなぐ走り方) を心がけるつもりだったので、その辺は割り切るつもり。
㈪リヤウィンカー専用マウント
清水さんの粋なアイデアです。キャリア本体に、ウィンカーの専用マウントを追加する事で、荷物に隠れてしまいがちな
ウィンカー問題もスマートに解決!カッコイイ!
㈫マフラー熱の誘導パイプ (A)
これも清水さんのアイデア。マフラーからの排気熱というのが意外と熱いのは、皆さんもご存知のとおり。
マフラー本体に荷物が触れていなくても、熱が内側にこもるだけで、大事なバッグ類が溶けてしまいます。
そこで、キャリア本体からマフラーに向かって中空パイプをのばし、排気熱が確実に荷物より後方に排出されるよう、
誘導しています。これ、すごい工夫ですよ!!マフラー排気口の前に寸分の狂いもなく、誘導筒がくるように設計されているのです(マフラーに筒を溶接したわけではありません)。
私がこのキャリアで一番気に入っている部分です。
㈬負荷分散ステーは肉厚パイプ (B)
見えない所にも工夫がされています。キャリアにかかる荷重は、リヤのサブフレームならびに中央のフレームにかけて
分散される設計となっています。特に(B)の部分のパイプは、外径は他と同じでも、内側が1mm肉厚なものを用いて、
耐久性を向上させているそうです。江戸っ子は、裏地にこそ良いものを使うと言いますが、その通りですね。
㈭当然ながら、キャリア全体が着脱可能!(C)
ここまで凝った作りだと、まるでバイクとキャリアがすっかり一体化しているように見えますが、
キャリア本体は完全なボルトオン仕様なのでいつでも着脱が可能です。
(ボルト用のステー (C) は、清水さんがフレームに直接溶接して下さいました)
マフラー用のパイプも、一見溶接されているように見えますが、実際にはマフラー本体に触れてもいない、という事は前述の通りです。キャリアごとスポっと取れるのです。
なお、お気づきかも知れませんが、このキャリア、シート面をそのまま延長した形で設計されています。
う、うつくしい。。。。。
。。。とまあ、このような立派なキャリアが出来あがりました。センス満点の清水さんに本当に感謝です。
その完成度の高さは、最初からキャリア付きでバイク設計されたように見えるほど。カラー候補としては、
ホワイト、シルバーなどの選択肢もありましたが、補修のしやすさの関係で「つや消し黒」をチョイス。
それがまた引き締まるのです。はぁ〜、なんだか、アフリカに持っていくのが勿体無くなってきた。。。(おい)
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